ラインには
モノフィラメント(ナイロン等の単糸)と、ブレイデッド・ライン(ダクロン組糸)の2タイプがあります。 モノフィラメントは、しなやかさ、くせのつきにくさ、それに傷に対する強度の面からはブレイデッド・ラインに劣るものの、
水切りの良さ、価格の安さなどでは分があります。しかしモノフィラメントのこの長所は、ビッグゲームトローリングでは非常に重要なことで、 実際、モノフィラメントを使用する方が多いようです。
リール・スプールのラインの巻き込み量は、通常、スプール径の90%以下にとどめておきます。これはもしも激しいファイトの際にラインを 均等に巻き込めなかった場合でも、最後までラインが収納できるように余裕を持たせるためです。
ビックゲームでは、
リールにラインをゆるく巻いていると、ストライク時の強烈なショックでラインが糸の中に食い込み、ラインブレイクの 原因となる為、ラインをスプールに巻き込む際は、できるだけ固く巻き込むようにします。
また、使用するライン強度の最大限の結束強度を得るために、ラインの先端 (リーダーにつながる部分) にはビミニツイストや三ツ編み 等でダブルラインを作りますが、モノフィラメントの50ポンド・テスト以上では、ラインが太くなるために結束部が綺麗
に仕上がりにくくなりますので「三ッ編戻し」やその他の方法もマスターしておくとよいでしょう。 ダブルラインの長さは「IGFAルール」 の規定する長さの80%程度以内に押さえようにしたいものです。ダブルラインの部分は,ランディング間際の魚との激しいファイトによって
非常に伸びるものです。大丈夫だと思っていたラインが予想以上に伸びて、せっかくの記録が失格となった例もありますので、ラインの伸び には充分注意して下さい。
ポンド/kg 比較表
I.G.F.A ルール (ダブルライン)
ダブルラインの使用は、釣り人の任意である。(使用しても、しなくてもよい、という意味。)ダブル・ラインを使用する場合は次の 事項に従わなければいけない。
ダブルラインは、
使用する実際のフィッシングラインをダブルにしたものでなければいけない。
ダブル・ラインの長さは、
ダブルを作っている接続部(ノット、またはスプライスなど)の先端からリーダー、ルアー、 またはフックなどを取り付けるために使われるノット、スプライス、スイベル等の用具の一番端までとする。
海水
ダブルラインの長さは、10kg(20lb)以下のすべてのラインクラスでは、4.57m(15フィート)以内とし、ダブルラインとリーダーの合計の長さは、
6.1m(20フイート)以内でなければいけない。
10kg(20lb)をこえるすべてのラインクラスは、リーダーの長さを9.14m(30フィート)以内とし、リーダーとダブルラインの合計の長さは、12.19m(40フィート)以内でなければいけない。
淡水
すべてのダブルラインは、1.82m(6フィート)以内とし、ダブルラインとリーダーの合計の長さは、3.04m(10フィート)以内でなければいけない。