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アウトリガー

アウトリガーの役割


日本の場合アウトリガーのタイプは大きく分けて2つ、ひとつはルアーの本数を多く流すためのものと、 もうひとつは本数に加えルアーに前後の動きを加える、いわゆるシャクリの動作を持たせるたものです。 この使い分けはオーナーの釣りのスタイルや感性によって異なりますが、ロッドとリールを使うスポーツフィッシング専用ならスプレッダーの付いた、ルアー固有のアクションを重視するための堅いアウトリガー、日本古来の曳釣りをするなら抵抗のあるバクダンを途中に付けるなどしてシャクリの動作をさせるので、柔軟で弾力性がありかつ強度のあるタイプ、どちらの釣りもしたいというなら両立できるタイプのウトリガーとなります。

日本古来の伝統漁法である曳釣りは弓ヅノやバケ、タコベイトといった疑似エサを表層もしくは中層で曳き、 素手で仕掛けを操作します。 表層を曳く時は素曳きの他、ヒコーキやバクダンなどを使って集魚効果や擬似エサに動きを加える道具を使います。また中層を曳く時には、潜行板やビシヤマなどを使って沈め、特に潜行板は左右の動きで疑似エサを動かします。 バクダンや潜行板を曳く時の抵抗は非常に大きく、ロッドとリールを使って曳くことは不可能です。

魚を食べるという食文化を持つ日本、この伝統漁法は素晴らしい発想で実に優れていることは確かです。ちなみにアウトリガーのことを曳縄竿と漁師は呼んでいます。

一方アメリカから輸入されたスポーツフィッシングは、ルアーそのもののアクションを重視する考え方。釣り方の原点が異なるのです。こうしたことから職漁船とスポーツフィッング専用のアウトリガーでは、タイプ、取り付け位置などが異なります。

アウトリガーの材質


プレジャーボート向けのアウトリガーポールはアルミ合金とFRPが主流で、それぞれの材質の特性からアルミ合金はスポーツフィッシンク専用、FRP製のものは曳釣り用と大別できます。アルミ合金製のポールは、スボーツフィシング専用にリリースの早さと軽さを目的に開発されたもので、柔軟性がなく曳釣りでの使用は不可能です、バクダンなど抵抗のある曳具を曳くことなどは全く考えられていません。

一方の曳釣りでは、基本的にリリースはさせません、それに抵抗の大きなものを曳き、魚がかかった時に糸が切れてしまっては困ります、つまりポールには強靭な弾力性が求められるのです、こうした条件に適するのがFRP。スポーツフィッシングにももちろん利用できますが、あまりにも柔ら過ぎてしまうようなものだとヘビータックルの場合、ギュウと曲がってしまいリリースできなくなることがあります。またそれぞれの特性を活かし、ポールの下の方をアルミにし、上方をFRPにしてスボーツフィッシングと曳釣りの両方に対応できるアウトリガーポールの人気も非常に高ものがあります。

アウトトリガー選びはオーナーの指向によって決まってくるので、どういったタイプがベストかはオーナー自身か決めることです、しかしここでは完全なるスポ―ツフィッシングの話なので、これから先の話は全てスポーツフィッシンク専用のアウトリガーを例として進めていくことにします。

アウトリガーの取り付け(スポーツフィッシング編)


アウトリガーは船体にアウトリガーホルダーを取り付け、それにアウトリガーポールを差しているものとこれらがー体になったものがあります。最近ではまずありえませんが、かってはホルダーの取り付け方法を間違っているポートが目につきました。職漁舶が曳釣り用にFRPのアウトリガーをセッティンクする場合は垂直に立てて真横に展開しますが、スポーツフィッシンク専用のセッティンにもかかわらず、サポートアームを前方にして垂直に立てたりするケースがありました、これなど曳釣りとスポーツフィッシングを混同して、職漁船と同じようにと取り付けた結果です。アウトリガーを垂直に立ててあると展開したときポートの真横に開くことになりますが、細いラインでいかに大きな魚を釣るかを目的とするスポーツフィッシングでこれをやると、ロッドから出るラインが斜め後ろに向く角度になってしまい、このまま長時間流しているとトッップガイドの先端部分で擦れて傷がつき、ストライクをとったとたんこの部分からラインブレイクしてしまうケースが出てきてしまうのです。

もしこうした位置にアウトリガーがセットされていたらリリースポイントを後方に下げるように何らかのシステムで、ラインの角度をちょうど良くしなければなりません。アルミポールのアウトリガーの場合、ベストな取り付け角度はポールの先端が船尾から1フィート位出る所です。 下のイラストにあるように、この角度は展開した時にちょうど良い状態となります。あまり飛び出させるとマリーナで旋回する時、アウトリガーの先端を他の船に引っ掛ける危険が出てきます。それにスポーツフィッシングである以上、見た目の綺麗さも大切な要素、かっこ良く決まっている方がいいと思います。
アウトリガーの取り付け

アウトリガーアウトリガーの長さ


アウトリガーの長、長いほど有利になります。アウトリガーから2本流すことはよくありますが、さらにこの間からティーザーを流してティージングをしたりできるからです。もひとつの有利な点は、高い位置からルァーを曳けることがあります。低い位置から長くラインを出すと、ルアーの手前でラインが水面に入る距離が長くなり水の抵抗でラインに負担がかり、そうするとルアーの動きは当然鈍くなってしまいます。ひとつの目安としてスイベルが水面上といいます、スポーツフィッシングではルアーは原則として高い位置から曳くことでルアー本来のアクションを演出します。確かにアウトリガーは長いほど有利ですが,その長さにも限度があります、それはボートとのバランスを崩してしまう選択の危険です。

またベーシックのひとつとしてラフコンデイション時の対応があります。通常6〜8ノットで曳きますが、このスビードでアウトリガーから曳いているルアーが水面から飛び出してしまうような時、アウトリガーのトップから出しているのを、中間ぐらいまで下げるとルアーが飛び出さなくなります。

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