ソルトウォーターハウス

ビッグゲームトローリングのルアーは、

さまざまな素材と形状から成るヘッド(カグラ/頭)と、色彩豊富なビニールベイト(スカート/ハカマ)で構成されるものが主流を占めています。

ヘッドの形態には

丸型、平型、コナ型、ジェット型、ストレート、カット型、ドアノブ型といったように実にさまざまなタイプがあります。ヘッドの形状によってルアーの動きは大きく変化します。
ヘッドの素材には、白蝶貝、メキシコ貝、アワビ、海松、牛角等、さまざまな素材がありますが、最近はプラスチックタイプのもので、アクションを重視するものが多くなっています。

よく議論されることですがルアーのアクションでヒットするのか、ルアーの素材による輝き等でヒットするのかは、結局、魚にしか分らないわけですが、この2つの要素が絶妙に組み合わされたルアーこそが、最高のルアーと言えるでしょう、ヘッドの断面積の広さ、形状、フックの取り付け向き、それに重量が、ルアーの動きを決定する要素となります。あとは、それに色彩的変化(輝き)をいかにアレンジするかでルアーの要素は満たされます。漫然とルアーを流すのではなく、その日の海況(波高や水色)で、ルアーアクションや素材、ビニールベイトのカラーの組み合わせに変化を持たせ、カジキの興味を探り出す努力が必要です。

ルアーはヘッドの個々の微妙なシェイプの違いによって泳ぎ方が全く異なると言っても過言ではありません。個々の泳ぎを見る為にはフックを付けずに流してみると良いでしょう、特徴がハッキリとわかる筈です、この時くるくると回転してしまうルアーはダメなルアーです、買ったルアーが、もしこんな動きをしたら残念ながら授業料と思って諦めて下さい。しかし回転してしまうルアーでも絶対に喰いついてこないかというとそうとも限りませんが、極端にストライク率は落ちます。

ヘッドはルアーの泳ぎ方を特徴付けていますが、もう一つの役割として、スカートを履かせたとき、ルアー全体でベイトの顔や頭をイミテーションしています。ルアーはイカとかタコに似せてあるように錯覚しがちですが、多くのルアーは魚をイメージしています、ヘッドは形状と大きさ、そしてスカートでベイトのシルエットと泳ぐ様子を演出しているのです。

ストレートカットであれば時々水面を跳ねながらごく普通に泳ぐ魚ですし、アングルカットは左右に振れる動き、コナカットは更にキュンキュンした動きや捩れが加わりますから、逃げ惑う魚やベイトを追いかける魚の異常な動き（本来は正常ですが）をイミテーションしていることになります。そしてバレットは水面下をスイースィーッと直線的に動く魚、そうです、イカとか群れから逸れた魚になるのです。

例えばイワシを追っているサバを演出するなら、コナカットでスカートを含めた全長25cm前後のルアーとイメージ出来るのではないでしょうか。