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フック

フック、

ビッグゲームトローリング用のフックには、マスタッド社のベイキング(ハリ先が軸と平行)やツナフックがよく使われています、素材はステンレスやスチールがあります。

最近のスポーツ・アングラーの傾向としては、スチールを使用する方が増えつつあります、これは、フックを付けたままリーダーを切って魚をリリース(放流)した場合、スチール製であれば、錆びて外れやすくなると考えられるからです。リリースをした魚のダメージをいかに軽減するかということも、ゲーム・フィッシングの大きなテーマの一つとなっています。
 
フックの素材は別として、シングルフックとダブルフックが多く使われています、ルアーにセットする場合、シングルフックの方がルアーの動き自体は良くなりますが、フックアップのしやすさだけからは90度タイプのダブルフックが有利です。

又、フックは、フックのシャンクとハリ先が平行なベイキングタイプか、先端が内側に回り込んでいるツナフックが一般的で、ダブルフックなどでシャンクをまっすぐに固定して使う時は、ベイキングタイプを、シングルフックにしてフックを固定せずにブラつかせて使用するときはツナフック使うといったように使い分けされています。

ダブルフック

ダブルフックには、2本のフックの角度が90度のものと、180度のものが有ります。又90度タイプのものは左右それぞれのタイプが有り、これはボートの右舷に流すか、左舷に流すかによって使い分けます。
ボートの右舷に流すルアーには、フックのアイを前側にして上から見た場合、右に90度のダブルフックを使用します、左舷は当然その逆向きのフックを使用します。つまり後ろ側のフックは両舷共外側に向くようセットします。
カジキがルアーにアタックしてくる時は、外側からスーと追ってきてガバッというパターンが結構多い為、外側にフックを向けておくのです。90度タイプだと、カジキがルアーに喰いついた時にフックが上にも横にも有るのでスッポ抜けが少なくなるのと、アタックしてきた時やジャレついてきた時でもフックがハネてフッキングする確立が高くなります。(もちろん後ろからや下からイキナリということも多分にあります)。
そしてもう一つの理由は、後ろのフックが出ている側にルアーが気持ち広がって泳ぐことです。但しバレットタイプのルアーには180度タイプをお勧めします。

フックの大きさ

問題はどの大きさのフックが最適かという事ですが、これは何ポンドのラインを使用するかにによって大きく変わります、例えば小さなフックで80ポンドのドラグ値でストライクを取ったら、そのフックは強度的に持たないかもしれません、逆に大きなフックで30ポンドのドラグでストライクを取れば、フックが太い為魚に突き刺さらない事が有ります。

ルアーを流している最中、ベイトや海況により流すルアーを変えることは良く有りますが、例えば80ポンドのタックルで大きいルアーを引いていた時、ルアーを小さめの物に変更したい状況が出来てきたとします、このままルアーを付け替えるだけで何ら問題は起きそうにありませんが、ストライクした状況を想定すると一つの問題が生じてきます。

市販されているフックがセットされたルアーやルアーに合わせてセットされたリグは大抵そのルアーの大きさに合わせてフックのサイズもセットされているため、ルアーが小さければフックの小さく、ダブルフックの場合も同様です。

ところがこの小さいフックを付けたまま80ポンドのドラグ値でストライクを取るとフックが旨く刺されば良いのですが、額とか口の堅い部分に変な角度でフックが引っかかると軸が折れたり伸びたりしてしまいます、折れるまで行かなくても針先が曲がってしまったりすることが起きるのは、ドラグ値とフックサイズが適合していない結果です。

80ポンドでの場合のストライク時の衝撃は想像以上に大きく、当然その負担は針先に大きくかかります、それならフックサイズを上げればということになりますが、小さいルアーに大きいダブルフックをセットすると、今度は、ルアーとのバランスを崩してしまいストライク自体が望めなくなります。それにフックのサイズから見てもIGFAルール上ファールになる可能性が大きいでしょう。

また、小さいルアーを30ポンドで引いているならばドラグ値とフックの強度のバランスが取れており折れたり曲がったりという問題は発生しません、しかしドラグ値が緩い分突き刺さろうとする力は弱くなる為、ストライクはするがフックアップしないという現象が起こりえます。

大きいシングルフックなら太い為、更に刺さりづらいことになる為、30ポンドで引くならば少しの力でも、フックが刺さるよう細く長く鋭く針先のフックをセットします、逆に80ポンドのドラグ値なら、針先はその衝撃で折れないように太く鋭く仕上げます。

いずれにしてもタックルバランスが重要となります。

フック及びルアー (I.G.F.A ルール)

スカートまたは トレーリング材を取り付けたルアーを使用する時は、ライン、リーダーに取り付けて使用することができる。フックは別々に取り付ける必要はない。この場合、2本のフック・アイは互いにフックの長さ(使用されているフックの大きい方の全長)以上離して取り付けなければいけないが、30.48cm(12インチ)以上離してはいけない。例外として、フックの先端にもう1本のフックのアイを通すのはかまわない。トレーリング・フック(後方のフック)は、ルアーのスカートから全長がはみだしてはいけない。

ギャング・フックは、専用に設計されたプラグ、または、他の人工ルアーに取り付けるときだけに使用が許される。ルアーに取り付けたギャング・フックは、自由に振れ動かなければならない。使用するギャング・フックは3本までに限られる(シングル、ダブル、トレブルのいずれか。または、これらのフックの組み合わせ)。

フックのシャープニング

フックは、ドラグ値に合わせて先端形状を決めます、先端を短く鋭く研いだり、弱いドラグ値で使用するならば細く鋭く研ぎます、これが原則です。
また最近のフックはレーザーでカットされている為、自分で研がなくても十分な鋭さがあるため、自分で研ぐとかえって丸くしてしまうほどです、フックの研ぎ方には色々と説が有りますが、いかに鋭くするか、そしてドラグ値の強度に合わせて短くか、細くかのどちらかかの研ぎ方ができるかだけで十分です。

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