50ポンド・テスト以上のタックル
でファイトをする際は、ライン張力の強さとタックルの重さ、それに魚のファイトの激しさから、立ったままファイトをすることは、よほど体力のある方でないと難しくなります。
ファイティング・チェアーが必要になります。
本格的なファイティングチェアーは、深く潜った魚を引き上げる際に、ロッドを最大限に使いこなせるように、チェアーの高さはブルワークと同じか、それ以上の高さに設定されています。
ファイティングチェアーのロッドジンバル
は、ロッドのタイプとクラスに合わせて、上下何通りにも調整できるジンバルソケットが付いているため、アングラーは最適なロッドポジションを確保できるようになっています、
フリップアップ式のジンバル
であればカーブバット用にセットしたジンバルを引っくり返しストレートバットで使用することも可能です。さらに、ファイティングチェアーは、通常、高さと長さを調整できるフットレストと、取り外しが可能な背もたれが付いています。
フッキング後、
アングラーはファイティングチェアーに座ると同時に竿尻をジンバルに収め、身に付けたハーネスやバケットハーネスのスナップをリールのハーネスラグに取り付けます。そして、フットレストで足を支えることにより、激しい巨魚の引きに耐えることができます。
乗船時に、
まずアングラーはファイティングチェアーのフットレストの長さと角度を調整しておきます。同時に、チェアーに座り、ジンバルソケットに竿尻を固定し、ハーネスやバケットハーネスをリールのハーネスラグに接続する際の長さも調整しておきます。
魚とのファイトが始まると、先ほども述べましたように、アングラーはフットレストで足をふんばり、上半身を後方に反らしてハーネスでロッドを支え、魚の引きに耐えますそしてゆっくりとロッドを立て、ラインをできるだけ溜めそして素早く上半身とロッドを前に倒しダウンストロークを行います。
バケットハーネスの場合は
、足の力でお尻を後方へスライドさせることによりロッドを立ち上げます、そして素早く足を曲げることによりロッドを前に倒しダウンストロークを行います。このダウンストロークの間に、ラインを素早く巻き取るのです、ダウンストロークの間は、いわば弛んだラインを手際よく巻き取ることになり、ライン自体にほとんどテンション(張力)はかかっていません、
ポンピング動作
を繰り返し、リーダーが届くところまでファイトを続けるわけです。ポンピングを続け、ラインを巻き取る間(ファイト中)は、ラインが弛まないように心掛けて下さい。一定のプレッシャーをラインにかけておかないと、カジキがジャンプをした際や、急反転した際にフックが外れることがあります、カジキがジャンプしたり、ボートに向かって泳いできた時はポンピングをしなくてもラインを巻き取れます。この時はロッドを前に倒したまま素早くリールを巻きます。