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ルアーの流し方

(1)と(2)、(3)と(4)が各々左右逆バターンとなってもよい。海況が穏やかな時は、軽量で動きが大きいタイプ、波の荒い日は、重量があり、動きが少ないタイプのルアーがよい。50ポンドと80ポンドのコンビネーションなど異なるクラスのラインを使用する場合は、遠くに流すものに細いラインを使用します。

これはストライクしたあとのライントラブルを極力減らすためのもので、仮にショートにアウトリガーより細いラインを使っていたとすると、そのラインが引き出されてアウトリガーから出している太いラインに絡んだ際、ラインブレイクする確率が高くなることを避けるものです。逆に太いラインに細いラインが絡み付いても、それによるラインブレイクは比較的避けられます。

ルアーの流し方には、あまり―般的ではないが、アウトリガー・ラインを短く、フラット・ラインを長く取る"Vパターン"もあります。

4本か5本にするかはボートの艤装や大きさにもよりますが、クルーのレベルや人数によって決めます。キャプテンにクルーが3人であれば4本、クルーが4人ならクルーの力量によって4本か5本、5人なら5本を流します。

4本でも5本でも、一番長く出すセンターリガーもしくはロングアウトリガーにはバレットかSサイズのルアー流します。またダイレクトショートにはその日流すルアーで一番大きいものを、ロングアウトリガー、ショートアウトリガーの順に長く出すもの程ルアーを小さくしていきます。ベイトのサイズを見極められたとしても、流すルアー全てをそのサイズに揃えて流すことはしません。基本的にはベイトサイズを主力に2〜3本流し、ダイレクトロングは少し大きめ、ダイレクトショートはダイレクトロングのルアーより少し大きめのルアーとなります。 

ヘッドのタイプは、一番長く出すバレットを除き、小さいルアーほどアクションを大きくしてアピール度を強くしていきます。つまり小さいルアーのヘッドはコナカットとかアングルカットを、ショートにはストレートにするようにしていきます。

ルアーコンビネーション


これまでの話をもう一度チェックしておきましょう。ルアーの泳ぎの特徴はヘッド全面カットとシェイプによって微妙に異なる、フックは上に向けて固定する、ルアーは全体のシルエットでベイトの大きさと種類、泳ぎ方をイメージしている、その日カジキが捕食しているベイトを見極めたら、そのベイトサイズに合ったサイズのルアーをセレクションする、の4つでした。最後にこれらのことから、4本なり5本なりのルアーを流すときに、どのようにコンビネーションしたらいいか、4つの基本形パターンを紹介しておきます。

A)ベイトがイカ、イワシなどのとき


(4本流す場合)
  1. Mサイズルアー
  2. Sサイズルアー
  3. Sサイズルアー
  4. バレット又はSサイズルアー
(5本流す場合)
  1. Mサイズルアー
  2. Mサイズルアー
  3. Sサイズルアー
  4. Sサイズルアー
  5. バレット又はSサイズルアー


B)ベイトが30cm前後の 
 サバ、ムロアジ、イカ、トビウオなどのとき


(4本流す場合)
  1. Lサイズルアー
  2. Mサイズルアー
  3. Sサイズルアー
  4. バレット又はSサイズルアー
(5本流す場合)
  1. Lサイズルアー
  2. Mサイズルアー
  3. Mサイズルアー
  4. Sサイズルアー
  5. バレット又はSサイズルアー


C)ベイトが45cm前後の小さめの
 本カツオ、ソーダガツオ、シイラ(1年魚)などのとき


(4本流す場合)
  1. Lサイズルアー
  2. Mサイズルアー
  3. Mサイズルアー
  4. バレット又はSサイズルアー
(5本流す場合)
  1. Lサイズルアー
  2. Mサイズルアー
  3. Mサイズルアー
  4. Sサイズルアー
  5. バレット又はSサイズルアー


D)ベイトが60cmオーバーの
 本カツオ、シイラ、メジなどのとき


(4本流す場合)
  1. Lサイズルアー
  2. Lサイズルアー
  3. Mサイズルアー
  4. バレット又はSサイズルアー
(5本流す場合)
  1. Lサイズルアー
  2. Lサイズルアー
  3. Mサイズルアー
  4. Mサイズルアー
  5. バレット又はMサイズルアー

流し方


出港後、目指す海域に近づく、アウトリガーを出して、外側の、―番長く流すルアーからセットし始めます。アウトリガーは、流すルアーどうしを、できるだけ離すことで、ラインのおまつりを防止することを主たる目的として考案されたものです。ルアーを流す順序は、遠くに流すルアーから順にセットするようにします。これは、先に流したルアーに、後から流すルアーが絡まないようにするためです。

ルアーを海に入れる際は、スカート部(ビニール・べイト)やフック、それにリーダーやラインに絡みや傷が無いか、充分に注意しながら、ボートの航跡に沿って静かに海に入れます。

また、ルアーを流し始めた直後にストライクがくる場合もありますので、ハーネスやファイティングチェアーの調整、およびドラグポジションは事前に入念にチェックしておかねばなりません。

スピード


ルアーを引くスピードは、海況やルアーのタイプ、また、キャプテンの好みによって異なりますが、だいたい5〜10ノットの間となります。海が荒れている時はスピードを遅く、また、ルアー以外のデッド・べイト(5〜6ノット)やライブ・べイト(2〜3ノット)を使用する際は、更に遅くなります。

これは使用する餌(ルアー、デッド・べイト、ライブベイト)が最も自然な状態を演出することにあります。そして、常にカジキが捕食する際の状況を想定し、対象魚が居そうなポイントと、そこを通過するルアー等の位置関係を、常にベストに持っていくことを心掛けたいものです。

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